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2025.07.03 コラム

非認知能力とは?子どもの幼児期教育で人生を豊かにするために今できること

子どもと過ごす中で「非認知能力」という言葉を聞いたことはありますか?
「非認知能力」とは学力やIQのように数値では測ることができない意欲や自己肯定感など、
人生を豊かにするために必要な力のことを言います。

近年、この非認知能力の重要性が世界中で注目され、特に子どもの幼児期にどのように育むかが、
将来の人間関係や仕事、幸福感にまで大きな影響を与えるとされています。
この記事では、今注目されている子どもの非認知能力について、重要性や育て方をわかりやすく解説していきます!

子どもの非認知能力とは?

人間が持つ能力には大きく分けて「認知能力」と「非認知能力」の2つの能力があります。

認知能力は記憶力や思考力、計算力などIQやテストなどで数値化できる能力を指します。

一方で非認知能力では意欲や自信、社交性や忍耐力といった数値では測れない心の能力のことを言います。
非認知能力には、たとえば「最後までやり遂げる力」や「人と円滑に関わる力」など大人になっても非常に重要となる力が含まれています。
認知能力だけでは補いきれない人としての総合力が非認知能力であり、子どもの豊かな人生を支える力となります。

これは、1960年代にアメリカの経済学者ジェームズ・ヘックマン氏によって行われた「ペリー就学前プロジェクト」により、非認知能力が学力や社会的成功に影響を与えると、提唱したことで世界中に広く知られるようになりました。
参照:The Productivity Argument for Investing in Young Children

非認知能力にはどんなものがあるの?

非認知能力には、学習志向性ややる気などの意欲、リーダーシップや協調性などの社会的能力の他にクリエイティビティやセルフコントロールなど様々な種類に分けられています。
今回はその中でも子どものうちから伸ばしたい4つの非認知能力をご紹介していきます。

自己肯定感


自己肯定感とは、自分の存在や価値を前向きに認められる感情です。子どもが「自分は大切な存在だ」と実感できることで、失敗を恐れずに挑戦できる力や、人と安心して関われる力が育まれます。
非認知能力の中でも重要とされ、幼児期に自己肯定感が育つと、学業や人間関係、将来にも良い影響を与えるとされています。

コミュニケーション・協調性


友達と仲良く遊ぶ、相手の気持ちを思いやる、協力しながら目標を達成する。といった経験もコミュニケーションや対人スキルに関する非認能力の一つです。
幼児期の集団での遊びやグループワーク、家庭での会話を通じて自然と身につく能力ですが、円滑なコミュニケーション能力は社会を生きていくうえでは非常に重要な能力となります。

やり抜く力・忍耐力


Guts(ガッツ)・Resilience(レジリエンス)・Initiative(イニシアティブ)・Tenacity(テナシティ)の頭文字をとって「Grit(グリット)」とも表現される能力は困難な状況でも粘り強く、最後まで頑張り続ける力を意味します。
すぐにあきらめない、失敗してもやり直すといった「やり抜く力」は、学習面や仕事にも深く関わります。
日々の活動の中で集中して物事に取り組む経験や、繰り返し挑戦する中でこの力は養われます。

 好奇心


「やってみたい」「もっと知りたい」といった好奇心は、主体性、自主性を育むことにも繋がります。
保護者や周りの人が強制するのではなく、子ども自身の興味や意見をを尊重し、積極的に応援してあげましょう。
新しいことへの挑戦や興味のあるものを学び続ける力が子どもの世界を大きく広げる可能性となります。

非認知能力を育てる方法

非認知能力は日々過ごす環境や、日常生活の周りとの関わりの中から自然に伸ばしていくことが大切です。
特に人としての土台が作られる幼児期から学童期に育むことが効果的だという研究結果もありますので、子どもの好きなことや遊びを積極的に取り入れて人生を豊かにするためのスキルを育てていきましょう。

参照:非認知的(社会情緒的)能力の発達と科学的検討手法についての研究に関する報告書

ここからは、子どもの非認知能力を育てるためのポイントについて解説していきますので、できるところから取り組んでみてください。

コミュニケーションを積極的にとる


家庭での会話の時間は、非認知能力を育てる大きなチャンスです。子どもの話に耳を傾け、共感的に応答することで、自己肯定感や言語的表現力、感情のコントロールが育まれます。また、親自身が感情を言葉で表現する姿を見せることで、子どもは自然とコミュニケーションの基礎を学びます。
コミュニケーションは幼稚園や学校など集団生活の中でルールを守り、友達と協力することや相手の気持ちを思いやること、自分の意見を伝える大切など自己主張と周りと協調することのバランスを学ぶことに繋がります。
また、現代では核家族化が増加傾向にあり、家庭で十分なコミュニケーションを行えない場合には、習い事なども活用してみるのもコミュニケーションを育むことに繋がります。

子どもの興味があることには応援する


子どもが夢中になることや、やってみたい!と思うことは積極的に応援してあげましょう。親の都合や安全面から子どもが興味をもったものに対してすぐにノーと判断しないことが重要です。
子ども自身が遊びや活動を「自分で決める」経験をさせることも、自主性や自己肯定感を高める上で大切なことですので、子どもの興味があることには積極的にサポートすることを心がけてください。

遊びや様々な経験を日常的に行うこと


非認知能力を育むためには、自由な遊びや自然体験、創作活動など楽しみながら取り組むことです。
⻤ごっこや縄跳びなどの体を使う遊びや⼯作やブロックを使った遊び、友達とのごっこ遊びなど自分で何をして遊ぶのかを考えることが大切です。
たとえばブロック遊びや⼯作では、どんなものを作ろうか、どんなものが作れるかを考えることで創造力や試行錯誤して最後までやり抜く力を身に付けることができます。
また、友達とのごっこ遊びでは、自分の役割をもって表現する力や友達との協調性やリーダーシップなど社会に必要な非認知能力を伸ばすことに繋がります。

非認知能力を伸ばすために習いごとをはじめてみる


子どもの非認知能力の発達は、家庭内でのコミュニケーションや遊びだけでなく、習い事など異なる環境で過ごすことでも効果があります。
幼児期、幼少期からの習い事は、新しい挑戦や知らない人との関わりから、子ども自身の「やってみたい」「もっと上手になりたい」といった好奇心ややる気が芽生えるきっかけになることもあります。

私たちPuremaでも、子どもたちの成⻑段階に応じたダンス教室や体操教室を開講しています。
楽しみながら挑戦できる環境づくりを心がけ、仲間との活動を通じて、協調性ややり抜く力など、さまざまな非認知能力が育まれる場となることを願っています。

キッズ教室について

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MAYU / 子ども未来コンサルタント

福井市出身。幼少期からYOSAKOIやダンスを学び、中学3年生から高校3年生までアイドル活動を経験。
『スキンシップママ&ベビーヨガ』『キッズダンス』などを通じて子ども達の能力と人間力を高める教室を主宰。
総合心理カウンセラーとして、ママや子ども達の心の拠り所となることを目指す。福井県のダンス普及指導員としても活動中。

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